先生、それは✗✗です…!
そんなことを考えながら、わたしは1人駅までの夜道を歩いていた。


――すると。


「…やっぱり送ってく」


すぐそばでそんな声が聞こえて振り返ると――。

そこにいたのは、ナチュラルセンターパートの黒髪の男の人。


たしか…、鳥羽さんだ。


「えっ、…でも鳥羽さん。みなさんといっしょに行ったほうがいいんじゃ…」

「もともと、そんな長くいるつもりなかったし。それにこれから就く職業柄、夜道を女の子1人で帰らせるわけにはいかねぇから」


…職業柄?

そういえば、この春から公務員だっけ?


警察官とかなのかな?


「なにで帰るつもり?電車?」

「はい。一駅なんですけど」

「そっか。じゃあ、駅まで送っていく」

「ありがとうございます」


ということで、鳥羽さんと駅までいっしょに歩くことになった。
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