先生、それは✗✗です…!
すぐに掛け布団をかけて隠してみたけど、まったく今の状況が理解できていない。


「…どういうこと、…どういうこと、…どういうこと…!?」


小さくつぶやきながら、腕を組んだ。

すると、そこにも違和感を感じた。


ゆっくりと自分の体に目を向けると、なんとわたしはバスローブ姿だった…!


「なっ…、なんでわたし…こんな格好で…!?」


パニック状態のわたしは、そのままベッドから転げ落ちてしまった。

その音に目を覚ましたのか、掛け布団で隠していた男の人がむくっと起き上がる。


「…なんだ、起きてたのか」


髪をわしゃわしゃとかきむしる上半身裸の男の人を見て、わたしは「あっ」と声がもれた。


寝起きで髪は乱れているけど、ナチュラルセンターパートのこの黒髪は――。


「…鳥羽さん!?」
< 24 / 89 >

この作品をシェア

pagetop