先生、それは✗✗です…!
というか、送るフリして自分の家に連れ込むなんて――。


なにが公務員?

なにがお硬い仕事?


…鳥羽さんって、絶対に遊び人だ。


わたし…、初めてだったのに。

好きでもない人と、こんなによくわからないまま終わるだなんて――。


「えっと…。まるで俺が一方的に襲ったみたいな目で見るの、やめてもらえねぇかな」


わたしの視線に気づいた鳥羽さんが、コーヒーを淹れながらつぶやく。


それにしても、この人はなんて勝手なっ…。


「そんなこと言ったって…、実際にわたしをこうして自分の部屋に連れ帰って、乱暴したのは…鳥羽さんですよね!?」

「いやいや、ちょっと待って。べつに、乱暴にはしてねぇけど?」

「乱暴にはしてなくたって、わたしを――」

「なんか勘違いしてるみたいだけど、俺、手なんて出してないから」
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