先生、それは✗✗です…!
…もしかして。

理人さんたちは、実は泥酔した女の子たちをお持ち帰りする…とんでもなく悪いグループだったんじゃ…。


そういう悪い男の人もいるから気をつけるようにって、前にあいくちゃんが読んでいた雑誌に書いてあった。


わたしが鳥羽さんにそうされたように、今ごろあいくちゃんたちも――。


顔から血の気が引いた、――そのとき。


「ただいま〜」


玄関からあいくちゃんの声が響いた。

わたしは慌てて玄関へと向かう。


「あっ、なくるちゃんおはよ〜。遅くなってごめんね」

「…あいくちゃん!!…大丈夫だった!?」

「へ?大丈夫って?」


目をパチクリとさせ、キョトンとするあいくちゃん。


そのあと、あいくちゃんから話を聞くと――。


わたしと別れたあと、銀髪マッシュヘアの人が勤めているバーへと飲みに行ったあいくちゃんたち。
< 36 / 89 >

この作品をシェア

pagetop