愛を知らない少女は、最強のイケメン生徒会長に溺愛される(旧:愛を知らない少女は、最強のイケメン御曹司に溺愛される)

それにしても、よく見るとすっごいイケメンだなぁ


彫りが深くて、整った顔立ち


そして、青色の透き通った目


きっと、すごいモテるんだろうな


私とは別世界の人


あれ


じゃあなんで、この人は私と同じく愛を知らないのだろう


きっとたくさんの人に愛されているはずなのに


私の勘違いだったのかな


私は、そんなことを考えながら手と足の手当も終わらせた


「終わりましたよ」


「、、、ありがとう」


お礼を言われるようなことはしてないのに


わざわざ礼を言うなんて、この人は優しいな


「どういたしまして!」


その人は私の顔を見て、驚いたように呆然とする


どうしたんだろう


しばらくそのままだったが、急に私の手を握ってきた


「お前、名前は?」


なんでそんなこと聞くんだろう


「み、美奈です、、、皐月美奈です」


「そうか、美奈か、、、じゃあ、またな、美奈!」


彼はそう、私の名前を言って微笑んで去っていった


「まって!!!あなたの名前は、、、」


私の声は届かなかったみたいだが、それでもよかった


またね、なんて言われたのはいつぶりだろうか


キーンコーンカーンコーン


予鈴がなった


そろそろ教室に戻らなきゃ


私は、チャイムで冷静になったとたん、自分の顔が緩んでいることに気づいた


久しぶりだな


笑ったの


やっぱり訂正


新学期、とても楽しみ


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