腹黒王子様の溺愛が規格外。
見目麗しい王子様
生まれて初めてみた。
こんなに綺麗な、人っ……。
目の前にいるのは、優しい茶色をした髪の毛に切長の二重の目に高い身長をした、神様が全てをかけて作ったような人だった。
たまたま先生から生徒会に資料を持って行ってくれと頼まれてきたら、この人と出会ってしまった。
彼の名は、会ったことがなくとも、この学園にいれば知らないものはいない——
一条蓮さんだ。
「……さくら?」
「えっ……!?」
「桜、どうしたんだい?こんなところに来て……」
まるで、私と会ったことがあるような口ぶり。
私はこの人とは初対面だ。
「あ、あの、人違いじゃ……」
「人違いなはずないよ。桃瀬桜だろう?」
「そ、そうですけど……」
なんだか混乱して来て、先生から渡された資料を一条さんの胸にグッと押しつけて、走って逃げてしまった。
「ああ……僕の桜、ほんとに可愛い」
ポツリと一条さんがそんな言葉を吐いたなんて知らずに、なぜかドキドキする胸を押さえつけた。
こんなに綺麗な、人っ……。
目の前にいるのは、優しい茶色をした髪の毛に切長の二重の目に高い身長をした、神様が全てをかけて作ったような人だった。
たまたま先生から生徒会に資料を持って行ってくれと頼まれてきたら、この人と出会ってしまった。
彼の名は、会ったことがなくとも、この学園にいれば知らないものはいない——
一条蓮さんだ。
「……さくら?」
「えっ……!?」
「桜、どうしたんだい?こんなところに来て……」
まるで、私と会ったことがあるような口ぶり。
私はこの人とは初対面だ。
「あ、あの、人違いじゃ……」
「人違いなはずないよ。桃瀬桜だろう?」
「そ、そうですけど……」
なんだか混乱して来て、先生から渡された資料を一条さんの胸にグッと押しつけて、走って逃げてしまった。
「ああ……僕の桜、ほんとに可愛い」
ポツリと一条さんがそんな言葉を吐いたなんて知らずに、なぜかドキドキする胸を押さえつけた。
< 1 / 166 >