腹黒王子様の溺愛が規格外。
見目麗しい私の王子様
緊張の婚約者の挨拶も終わり、一息ついていると柳木さんが目に入った。


「……え?さ、桜ちゃんってメイドじゃなくて婚約者だったの!?」


ぎょっと目を丸くしながら、青ざめたような表情で声をあげる。


「だからそう言おうとしてただろずっと!!」

「マジかよ、大変失礼いたしました……!!」


深々と頭を下げた柳木さんに、大丈夫ですよと声をかける。


「俺マジ最低なことした……どうか命だけは」

「考えといてやるよ。行くよ桜」

「う、うん」


肩に手を乗せられて、歩いていく私たち……。


だったけれど、蓮くんがお偉いさんに捕まってしまい、私は1人取り残されてしまった。


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