腹黒王子様の溺愛が規格外。
次の日の朝。


「んー……」


目を覚ますと……まだ、蓮くんに抱きしめられていた。

寝顔も恐ろしく美しい。

そんな顔を少しだけ撫でた。


「ふふっ」

「……どーしたの?さくら、そんなに俺に触れたかった?」

「え!起きてたの……!?」

「うん、3分ぐらい前に起きた」

「ってことは……眠れた……!?」

「ぐっすりだったよ。おかげで桜とイチャイチャする夢も見れた」


ふっと微笑まれて、きゅんっと胸が鳴る。

朝の蓮くんは、なんだかとってもふわふわしていて新鮮だ。


「そっかぁ、よかった」

「朝の桜はふわふわでかわいーね」

「へへ、蓮くんこそ……」

「本当、好き、大好き愛してる」

「わっ……!」


強くぎゅっと、抱きしめられた。

私もできる限り強く蓮くんを抱きしめ返す。


この幸せな時間が、永遠に続きますようにっ……。



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