君の嘘から始まる本当の恋
1.「好き」は嘘ですか?
「おまえのことが好きなんだ」
どうしてこんな告白をされているのかというと、時を遡ること二時間前…。
*
六時間目は迫り来る睡魔と戦うのに必死で、先生の言葉なんて全く耳に入ってこない。
重たい瞼をなんとかこじ開けながら、黒板の文字をノートに写していく。
だけどすぐにまた睡魔が襲いかかってきて、もう諦めようと寝る体制に入ろうとしたところで、どこからか折りたたまれた紙が机の隅っこに投げられてきた。
「…?」
不思議に思いながら隣を見ると、ドS王子と有名なイケメン、天峰玲央とばっちり目が合った。
天峰くんは整った顔とゆるくパーマのかけられた茶髪、耳にはさりげなくピアスが一つずつつけられていて、いかにも女子が好きな男子の見た目といった感じのイケメンだ。
そんな天峰くんは私から見たらただの小学生みたいな俺様発言が多く、それなのにみんなから嫌われるどころか驚くほどモテるし、いつも周りには女子はもちろん男子の仲間たちも引き連れて歩いている。
どうしてこんな告白をされているのかというと、時を遡ること二時間前…。
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六時間目は迫り来る睡魔と戦うのに必死で、先生の言葉なんて全く耳に入ってこない。
重たい瞼をなんとかこじ開けながら、黒板の文字をノートに写していく。
だけどすぐにまた睡魔が襲いかかってきて、もう諦めようと寝る体制に入ろうとしたところで、どこからか折りたたまれた紙が机の隅っこに投げられてきた。
「…?」
不思議に思いながら隣を見ると、ドS王子と有名なイケメン、天峰玲央とばっちり目が合った。
天峰くんは整った顔とゆるくパーマのかけられた茶髪、耳にはさりげなくピアスが一つずつつけられていて、いかにも女子が好きな男子の見た目といった感じのイケメンだ。
そんな天峰くんは私から見たらただの小学生みたいな俺様発言が多く、それなのにみんなから嫌われるどころか驚くほどモテるし、いつも周りには女子はもちろん男子の仲間たちも引き連れて歩いている。
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