君の嘘から始まる本当の恋
…そうだ、天峰くんが私のこと好きだなんて、罰ゲームか何かだと考えた方がしっくりとくる。
どうして思いつかなかったんだろう。
「これからどうするのか、七海さんが決めるといいよ。ただ私が言えることは、あの告白に玲央の気持ちはなんもないってこと。嘘だと思うなら、玲央と一番仲良い悟にも聞くといいよ。昼休みに一緒にいたのは私たち三人だけだから」
東野さんは「じゃあね」とにっこり笑うと、甘い香りを残して帰っていった。
*
「…え?どういうこと…?天峰くんに告白されたと思ったら、それが嘘だったってこと…?」
「うん。罰ゲームだ、って東野さんが言ってた。でもそれ聞いた時に、ああそうかって思わず納得しちゃったんだよね」
乙葉と向かい合わせに座りながら、バニラ味のシェイクをすする。
「でもさ、ムカつかない?そんな罰ゲームで人の気持ち弄んでさ。あの時私がうっかり“私も好きです…♡”なんて言ってたら、超馬鹿にされて終わってたんだと思うよ。だから嘘コクなのに振られると思って咄嗟に一ヶ月お試しで付き合え、なんて言ったんだろうね。はー天峰くんも相当馬鹿」
「杏花ちゃん…」
どうして思いつかなかったんだろう。
「これからどうするのか、七海さんが決めるといいよ。ただ私が言えることは、あの告白に玲央の気持ちはなんもないってこと。嘘だと思うなら、玲央と一番仲良い悟にも聞くといいよ。昼休みに一緒にいたのは私たち三人だけだから」
東野さんは「じゃあね」とにっこり笑うと、甘い香りを残して帰っていった。
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「…え?どういうこと…?天峰くんに告白されたと思ったら、それが嘘だったってこと…?」
「うん。罰ゲームだ、って東野さんが言ってた。でもそれ聞いた時に、ああそうかって思わず納得しちゃったんだよね」
乙葉と向かい合わせに座りながら、バニラ味のシェイクをすする。
「でもさ、ムカつかない?そんな罰ゲームで人の気持ち弄んでさ。あの時私がうっかり“私も好きです…♡”なんて言ってたら、超馬鹿にされて終わってたんだと思うよ。だから嘘コクなのに振られると思って咄嗟に一ヶ月お試しで付き合え、なんて言ったんだろうね。はー天峰くんも相当馬鹿」
「杏花ちゃん…」