君の嘘から始まる本当の恋
ふと、天峰くんの形のいい唇が「あ、け、ろ」と動かされる。
あけろ…って、この紙を開けろってこと?
首を傾げながらも、四折りされたルーズリーフの切れ端を開けて、中の内容に目を走らせる。
もう一度天峰くんに視線を向けるけど、天峰くんは頬杖をつきながら前を向いてしまっていた。
中には、
“四時、教室にて話がある”
とだけ書かれていた。
*
「え?天峰くんに呼び出された?」
「うん。四時、教室にて話がある、って…。なんだろ?」
中庭掃除をしながら、高校に入ってから仲良くなった親友、桂木乙葉が驚いたように目を丸くしていた。
あけろ…って、この紙を開けろってこと?
首を傾げながらも、四折りされたルーズリーフの切れ端を開けて、中の内容に目を走らせる。
もう一度天峰くんに視線を向けるけど、天峰くんは頬杖をつきながら前を向いてしまっていた。
中には、
“四時、教室にて話がある”
とだけ書かれていた。
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「え?天峰くんに呼び出された?」
「うん。四時、教室にて話がある、って…。なんだろ?」
中庭掃除をしながら、高校に入ってから仲良くなった親友、桂木乙葉が驚いたように目を丸くしていた。