君の嘘から始まる本当の恋
3.そばにいて
「おい、急げ!次の先生予鈴遅れたら反省文書かせられんだよ」
「やっべぇ、あと五分!」
「…え、わ、わわっ!」
ノート返却を担任から任せられ、職員室から教室に向かっている廊下の途中で、向こう側から走ってきた男子とぶつかりノートを全部落としてしまう。
ぶつかった本人達は気付いた様子もなく、あっという間に行ってしまった。
「うわ、何あれ…。拾う?」
「えーでもあの子、別に仲いいわけじゃないし…」
周りから注目されていることに気づき、慌ててノートを拾い集める。
恥ずかしさで頬が熱くなっていると、すっと誰かがしゃがみ込み手を伸ばしてきたのが見えた。
「…あ、瞬くん?」
「やっべぇ、あと五分!」
「…え、わ、わわっ!」
ノート返却を担任から任せられ、職員室から教室に向かっている廊下の途中で、向こう側から走ってきた男子とぶつかりノートを全部落としてしまう。
ぶつかった本人達は気付いた様子もなく、あっという間に行ってしまった。
「うわ、何あれ…。拾う?」
「えーでもあの子、別に仲いいわけじゃないし…」
周りから注目されていることに気づき、慌ててノートを拾い集める。
恥ずかしさで頬が熱くなっていると、すっと誰かがしゃがみ込み手を伸ばしてきたのが見えた。
「…あ、瞬くん?」