君の嘘から始まる本当の恋
5.5 あの日の真実 side玲央
杏花と初めて話したのは、入学式の次の日だった。
「やっべー俺寝坊した!次の日から遅刻とかしゃれになんねぇよな!」
電話越しに朝からよくそんな元気だなというくらい大声を出してくる中学からの友達、丹波悟に適当に相槌を打つ。
「玲央は?おまえも今起きたばっか?」
「悟と一緒にすんな。もう学校だよ」
靴箱から上履きを取り出していると、「ええ!?」と悟が叫んできて思わず耳からスマホを離す。
「なんでそんな今日早いんだよ!初めてじゃね、玲央がそんな早起きなの!」
「ああ…なんか早く起きちゃって。もう一度寝れそうもないしやることもなかったから学校来ただけだよ」
「へぇ…。雪でも降んじゃねぇの?」
余計な悟の一言でぶちっと通話を切り、スマホをポケットに無造作に突っ込んだ。
「やっべー俺寝坊した!次の日から遅刻とかしゃれになんねぇよな!」
電話越しに朝からよくそんな元気だなというくらい大声を出してくる中学からの友達、丹波悟に適当に相槌を打つ。
「玲央は?おまえも今起きたばっか?」
「悟と一緒にすんな。もう学校だよ」
靴箱から上履きを取り出していると、「ええ!?」と悟が叫んできて思わず耳からスマホを離す。
「なんでそんな今日早いんだよ!初めてじゃね、玲央がそんな早起きなの!」
「ああ…なんか早く起きちゃって。もう一度寝れそうもないしやることもなかったから学校来ただけだよ」
「へぇ…。雪でも降んじゃねぇの?」
余計な悟の一言でぶちっと通話を切り、スマホをポケットに無造作に突っ込んだ。