一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
プロローグ
「、、、んッ、、」
「目を開けろ
俺を、、、見るんだ」
けして自分からは言わないくせに。
何でそんな顔をするの?
「結婚、、、するのか?」
「、、、、、。」
彼は、一房髪の毛をすくって、くるくるさせながら、私をさんざん抱いたあと、こんな事を言う。
だったら何なのよ。
何か、変わるわけ?
「なぁ。、、、、しないよな?」
その、瞳が語る意味はなに?
どうせ、目が覚める頃にはあなたは隣にいない。
いつも決まって、フラっと現れてはこうして私を好き勝手に抱いて帰っていく。
「ねぇ。私が結婚したら、どうすんの?」
「、、、、、、、。」
ほらね。
自分からは、何も言わない。
いつも、そう。