一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
こんなんじゃダメだ。

そう思っても、一度ヒカリを覚えた俺は、もう元には戻れない事に気づいてしまった。

それでも、自分の汚さにどうしても後ろめたさが勝って、身動きが取れない自分もいる事に、胸を痛めるしか出来ない。

何も言えない。

ヒカリ。


ヒカリは、俺をどう思ってる?

何で、誘ったんだ?

俺は、他の男と同じなのか?



俺は結局、あれもひとつしかなくて、また懲りずに襲ってしまいそうになり、眠るヒカリにキスを落として逃げるように帰ってきてしまった。
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