一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ


結局、どのへんをちょっとだけにしたかったのかわからないまま、朝からしっかり愛された。

「やべ。時間だ」

塁は、バタバタと準備する。
私は、基本フリーなので、大丈夫。

「ヒカリ。朝は、その色気をしまえ」

とか言ってシャツのボタンを閉めてる。

「ははは。何それー。私のせい?」

「かわいすぎんだよ。ったく。お前、またかわいくなったろ」

怒ってんだか、褒めてんだかわからない塁が面白い。

「そう?」

「ああ。んじゃ行ってくる」

塁と一緒に玄関までガウンを羽織ったままの格好で向かう私。

「また、襲いそうだわ。早く着替えろよ?んじゃな」

「ふふふ。いってらっしゃい」

そして、キスをして見送った。
< 176 / 277 >

この作品をシェア

pagetop