一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
俺はどうだっていい。
だが、顔も知らない奴らに、ヒカリを見られて、沸々と独占欲が顔を出す。

俺のヒカリだと。

この目線の先には俺がいるんだと。

本当なら、喜ぶべきなのだろうが、ただでさえかわいいヒカリが心配なのに、こんな大勢の人たちから見られて、何とも言えない気持ちになった。

俺は、ヒカリの手から携帯をスッと抜き取った。

そして、噛み付くようなキスをする。

ヒカリは俺のだ。

「ンッ、、、」

この唇も。この声も。

そして、ヒカリの綺麗な顎のラインを舌でなぞり首に唇を這わせる。

「塁ッ、、、どう、、した、、の?」

ヒカリのワンピースの頼りない肩紐を下げ、ブラトップの紐をほどく。

橋の上にいる時からずっと我慢していた俺は、止まらない。
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