一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
そして、レジデンスに着いた。

ヒカリは、俺がバックするのを待っている。

そうだ。
そのまま、そこで待ってろ。

駐車は俺がすっから。

と、ヒカリを見てジェスチャーも交えて合図する。

ヒカリも、うんうんと頷いている。

そして、俺が駐車し終わって、車から降りようと思ったら、ヒカリが凄い勢いでバックしてきた。

俺は慌てて、ドアを閉める。

危ねぇ!
ちげぇよ!!
バックしろって意味じゃねぇ!!

スピード!!スピード!!
おかしいって!!

なんとか、ヒカリはぶつけずに、しかも割とちゃんと真っ直ぐに駐車した。

こ、こえー。
マヂで。

寿命縮まるわ本当に。
今のですっかり、歳とったわ俺。
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