一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
18〜塁side〜
------

「よし、行くぞ。絃」

俺は絃の手を握った。

「うん!!」

絃もニカっと笑ってキュッと握り返す。

今日は、小学校の入学式。
レジデンスのエントランスに続々と集まる。

「いとー!」
純平と麗の丈慈が走ってきた。

「じょーじ!」
絃も駆け寄る。

「いとー!じょーじー!」
陽平と菜由ちゃんの大河もきた。

「「たいがー!」」
丈慈と絃が手を振った。

そして、みんなで外に出れば、涼太君と栄麻ちゃんがレジデンスの駐車場に車を止めて出てきた。

今日はみんなでゾロゾロと歩いて登校して、そのあとグランピングする。

「じょーじ!たいが!いと!おはよ!」
奏翔もランドセルを背負って走ってきた。

「「「おはよ!かなと!いこーぜー!」」」

こいつらは4人とも、小1とは思えないデカさだ。
産まれた時からすでに全員デカかったからな。

子供達は4人いつも一緒だ。
産まれた時から、幼稚園も小学校も。
見慣れた光景に朝から笑ってしまう。
< 239 / 277 >

この作品をシェア

pagetop