一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
朝に子供達を預けて、塁から解放されたのは、すっかり日が落ちそうな頃だった。
「もうこんな時間じゃん!」
「ははは。俺はまだいける」
塁は衰えを知らない。
超人並みの体力の持ち主だ。
「どうなってんの?」
「ヒカリがかわいいのが悪いんだろ」
そう言って、うつ伏せになる私の背中をスーっと舐めた。
「ちょっ、、、もう!」
「ヒカリ。愛してる」
塁はギューっと私を抱きしめた。
私も負けじと塁にギューっとしがみつく。
この幸せが、いつまでも続きますようにと。
塁のこの愛を受け止められるのは、私だけ。
狂おしい程の愛を、私も塁に注ぐ。
塁が、私にずっと愛を注いでくれるように。
ずっと。
ずっと。
永遠に。
"一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ"
-END-