一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
穂乃果は、俺の横で、裸でうつ伏せになってタバコを吸っている。
「塁先輩。今日はずいぶんご機嫌だったわね?」
「ああ。そうか?」
「あはは。いい事でもあったのね?」
「まぁ。そうだな」
「それは良かった。私も、あるの」
こいつもか。
「結婚か?」
「ええ。だから、今日が最後。」
やっぱりな。
これで、全員俺から卒業だな。
何も変わらないのは、俺だけだ。
「ああ。おめでとう。幸せにな。」
「誰と?とか聞かないのね?」
悪いが、全くもって興味ないからな。
「聞いて欲しいのか?」
「ふふ。いや、大丈夫。
塁先輩。
私はいつも、誰を想像して抱いてるの?
っては思ってたけどね」