一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
「は?」
嘘だろ。
初めて言われた。
「しかも、今日は特に。ご機嫌そうに」
クソっ!
「べつに誰でもない。」
「ふふふ。塁先輩も、そろそろ身を固めたらどうなの?誰か、いるんでしょ?」
「、、、、、、、。」
「まぁ、いいけど。それじゃ、私はそろそろ行くね!さよなら」
そう言って、穂乃果はさっさと着替えてホテルの部屋から出て行った。
あんなに何年も、身体の関係を続けていても、女はあっさりしたもんだよな。
はぁ。
1人きりの部屋に俺のため息が消えていく。
まぢかよ。
もう、もしかすると限界なのかもしれない。
もう、誰かを身代わりにするのは。
しかも、もはや無意識のうちに、潜在的にそうなっている事に気づかされた。
クソっ。
「どうすんだよ、、、」