一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
俺が高校に入った頃に、ヒカリは12歳。
まだ小学生だ。

いつ思い出しても、自分が恐ろしくなる。

俺は違う。
そんな目で見てない。

その頃から、俺も女遊びを覚えて、色んな女を抱いた。

ほら。
違う。
あいつじゃなくても、ちゃんと大丈夫だ。
あいつじゃなくても、ちゃんとできる。

あれは、やっぱりたまたまだ。
疲れてたし、溜まってただけだ。

確認するように。

自分に言い聞かせるように。

いろんな女を抱いた。

だんだん俺も、やっぱりあれは間違いだったと思ってきて、変に避ける事もなくなったが、ヒカリ達が中学になれば、向こうも思春期に入って、逆に俺の事もいつのまにか"塁さん"と呼び、敬語で話すようになっていた。


そして、そんな事をしているうちに、ヒカリは東京に引っ越して行った。


そうだ。それでいいんだ。
俺の近くにいたら、ダメだ。
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