一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
麗も高校に入って、グンと大人になった。

やっとそんな歳になったのか。

ヒカリがいなくなって、麗は寂しそうだった。
でも、変わらず連絡を取り合っているようだしな。

そして夏休みに入ると、ヒカリが引っ越して以来初めてうちに遊びに来た。

久しぶりに見たヒカリは、すっかり大人びていて、それはそれは綺麗だった。

そりゃそうか。
麗もあんだけ成長したんだもんな。

俺は、すっかりヒカリの記憶が幼いままの、小学生で止まってしまっていたから、急に大人なびたヒカリを見て驚いた。

ドクンドクンと、心臓が変な動きをした。


そして、その日俺はまた夢を見てしまう。
高校生になって、急に色気のある大人になったヒカリをさんざん、めちゃくちゃに抱く夢を。


さすがに、悲惨な事態は免れたが、俺はやっぱりそういう対象として見てしまう事に、愕然とした。


結局は、こうなんのかよと。
これが、答えなのかよと。
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