一途な副社長は寵愛する彼女に愛を注ぐ
7〜ヒカリside〜
麗の挙式後、私はどうしても仕事があって直ぐに帰国した。

本当は、塁さんともう少し一緒にいたかった。

あんなに優しい塁さんは、ここ最近ではなかったから。

昔に戻ったみたいで、嬉しかったのに。

塁さんは、いつの間にか大人になって、すっかり私達とは遊ばなくなってしまって、寂しかったのを覚えてる。

しかも、泊まりに行ったあの日、塁さんの裸を見てからどうしてもドキドキしてしまってダメだ。

お兄ちゃんだと思ってたけど、もう私の目には1人の男性として映ってる。

私の悪い虫が、ちょいちょい顔を出す。

はぁ。
最近誰ともそういう事してないからかな。

人肌が恋しくなってきてるんだなきっと。


そして、麗がついに純平さんの家に引っ越した。

塁さん、あの家に1人なんだよね?
寂しくないのかな?

シスコンなのに。
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