陽気なドクターは執着を拗らせている。
寝る時は一緒に……
自然に体の芯が熱くなる。以前抱かれた時の記憶は鮮明には覚えていないけれど、私の体は覚えているようだった。
そう言われ見せていただいたベッドは大きくて、例えるとホテルの大きいベッドを、そっくりそのまま持ってきたような感じだ。
アロマなども置かれている。
「この部屋防音室だから、いくら声出したっていいよ」
「……っ、し、しません! 結婚するまで、綿谷先生とはしません!」
照れ隠しで半分冗談のつもりで言ってみると、綿谷先生は意外にも「別にそれでもいいよ」と了承してくれた。
「……いいん、ですか?」
「うん。宇野女ちゃんのことは体の相性が良すぎて忘れられなかったのは事実だけど、それ抜きでも最初から気になってたし、これを機に宇野女ちゃんの全部を知りたいからね」
…………私の全部。