素直になれなくて

気付いた気持ち


私はその場から走り去ってしまった。


大地が何か言ってるけど、聞くつもりはない。


私は、公園から逃げれたことに気づいて、立ち止まった。



……てゆーか、私って、なんて変人なんだろう。


いつまでたっても、大地に素直になれない。


どうしてなの?


これが……。


これが……。




「好き、ってこと?」


ふふ、と私は笑った。


何で気づかなかったの。


この気持ちは、全部、恋だったんだね。


「ふふ……ふ…う……うわああ……!わああああん!!!」


ぽとん。ぽとん。


空から。目から。たくさん水が。


すると、たちまち大雨に。


私は、雨降る空を見上げながら涙を流した。
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