素直になれなくて
第二の作戦
溢れ出た
私は心の中で笑い、
「きらーい」
と吐き捨てた。
さっきまで出てた涙はいつの間にか引っ込んでる。
「なっ!お前、本当に言ってんのか?!反省してんのかよ?!?!?!」
「してまーす。大地が嫌いでーす」
「!お、俺は~~~~っ!」
大地は言いかけた言葉を途切すと、目から涙を流した。
ふふふ。大地。
実はねーーーー。
………全部噓。嘘だよ。
(ホントは、ずっとーーーー。素直になれないだけでーーーー)
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!」
私は今日一の涙を流しながら泣いた。
嘘というイジワルな気持ちから解き離れたように。
「うわあああああああああああああああん!!!」
狂ったように。
「うわあああああああああああああああん!」
「おい、大丈夫かよ、お前……」
大地に今日一心配させてしまうほどに。
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!」
泣き叫んだ。
嘘じゃない。
これは、本当の、心からの涙。
だから、大地ぃぃ………!!
「じんじでぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「い、意味わからんけど信じるわ!後で話し聞かせろ!」
あたふたしながらも、話を聞くと言ってくれた。
よかった。
「うわあああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!」
大地は、
(コイツ、後で病院連れてくか……)
と思っていたとかいないとか。