あの頃、キミが全てだった。
いつだって、皐月の言葉で、私の心を満たしてくれる。
私の良いところ………? それなら………!
「私だって皐月の良いところ沢山知ってるから!!」
「なに、怒ったように言ってんの?あはは」
そう大きな口を開けて笑ってくれる。
「怒ってなんかないよ、ただ本心を…」
「何かしこまって言ってんの?」
「言ってないからー!!!!!」
良い雰囲気をぶち壊さないでよ、
ちゃんと伝えれたと思ったのに、、
皐月からシトラスの香りが風に纏っては、
--甘酸っぱい恋の匂いがした。