あの頃、キミが全てだった。
ザーーッ。
そうだった、これから土砂降りになるのか〜
いやだなぁ、、
そう思いながらも、下まで降りて、靴を履き、傘を広げて前を向けば………
へ……?!
3メートル先くらいに、見覚えのある傘とシルエットが2つ見えて、
それは、皐月と美羽だとすぐに分かった。
あれ?海人くんに伝えに行ったんじゃないの?
2人はカップルだと思ってしまうほど、お似合いに見えて、
不安になる私をよそに、2人が向かい合って楽しそうに笑ったり、美羽が皐月の耳に手を当て何かを話してから、雨の中微笑んでる。
不安が一気に押し寄せてくる。