あの頃、キミが全てだった。
帰らなきゃ。
そう思っていても、思うように足が進まない。
すると、皐月が後ろを振り返って、私と目が合って、
こちらへと向かってきてくれる。
「遅かったね、雫」
「待ってたの…?」
「うん、一緒に帰ろうと思って…」
皐月にとっては、この言葉に何の意味もないんだよね?
それでも、嬉しいのに素直に喜べない私は、
「なら、なんで美羽と居たの?」
またよくわからないことを言っては、困らせてしまう。
美羽との方がいいのかな?
私じゃなくて他の子とも楽しそうにしないでよ…
今の私は、ネガティブな感情ばかりが浮かんできて、嫉妬心を燃やしてしまった私は、感情のままに、
「なんでってそれは………「優しくしないでよ…」
「雫?どうし「ほっといてよ…」
そう、言葉にしてしまって、、