あの頃、キミが全てだった。
そんな時に、
「それより好きな人ってみんないるのー?」
「あ、それもそうか!私いなかったや」
「私は、恋の真っ只中って感じ!」
「おお、いいじゃん!!」
「で、雫っちはどうなん??」
恋する女子トークモードになって、そう聞かれて、私に全視線が注がれた。
居るなんて、とてもじゃないけど、素直に言えない私は、
「うーん、人並みかな、」
なんて、どっちでも取れように、にごして言うと、
そんな私に、3人の反応は、
「えー、雫っち焦らさないでよ〜」
なんて言って、ブーブー言っていたけど、美羽と私は目が合うと、2人だけの秘密のウィンクをする。
美羽は、もうずっと私の好きな人を知ってるから…
何も言わずに見守ってくれてるけど、、
この修学旅行でもっと心の距離が縮まれればいいな…
そう思いながら、皐月との未来を願った。