あの頃、キミが全てだった。



ーー☆修学旅行当日☆



「よっ!ぐっすり寝れた?」


朝早くから、元気な顔でそう聞いてくる皐月に、


「眠れなかった…」



「手出して?」


そう言われて、左手を差し出せば


「はい、どうぞ」


「え、チョコ…」


「そう!雫好きでしょ?」



ゆっくりチョコを握りしめて、皐月の方を向けば、嬉しそうに笑ってて、



「雫いつも、授業中食べてるの見えてたから、これ好きなのかなって思って」


そう言われて、嬉しさにいつもの通り固まってしまう、



…今サラッと嬉しいこと言った………///


寝てるばかりだと思っていたけど、私のこと見てたんだ…。
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