あの頃、キミが全てだった。


それを見た望ちゃんも、



「じゃ、私たちも行こっか?」


そう言って、歩き出す。



元気なのないあたしを見て、何を思ったのか、



「あのさ、一応なんだけど、わたしと皐月はいとこなの!だから、なんて言うか、気を落とさないで、って違ってたらごめんね、」


そう言ってくれて、


さっきまでのが嘘かのように、心が晴れていく。



本当に単純すぎるわたしは、そのあとは、自分でもびっくりするくらいたくさん食べて、笑って、みんなと最高の修学旅行を過ごしたのだった。
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