あの頃、キミが全てだった。
***
あっという間に、当日になった今日!!
「皐月!ファイティン!!」
皐月を見かけてそう言えば、
「おう!雫もな!」
そう満面の笑みで言ってくれる。
「はーい!ちゃんと試合見てるからね!」
「あ、雫!勝ったら伝えたいことがあるから」
ほんの少し、心がキュンッてなった高鳴りを抑えて、
「うん、聞かせて!負けないでよ」
「当たり前!」
そう言って、ニコッと笑った皐月の笑顔が眩しくて、
好きだなぁなんて思ってしまう。
「よし!私も頑張らないと!!」
そう小さく呟いてみんなの元へ向かう。