あの頃、キミが全てだった。
**
「よーし!気合い入れるよー!」
その望ちゃんの一言で、私たちは、エンジンを組んで
「VIVA〜」
「「青春!!!」」
みんなで掛け声を言ってそれぞれの位置につく。
ピーーーーッ。
この合図で試合が始まった。
私達の1試合目の相手はA組女子だ。
頭脳もスポーツも優秀な人たちで、1試合目から強い相手なのだ。
「美羽!!」
最初のボールは美羽をめがけて一直線に飛んできて思わず叫ぶ。
早くも1点失点。
そして、相手は美羽ばかりを狙ってきては、美羽の目に涙がたまりはじめても、
「諦めないよー!!やるぞー!」
望ちゃんの掛け声のおかげもあり私達は頑張れた。
が、一回戦で敗退。