あの頃、キミが全てだった。
ピーーーーッ。
ホイッスルで熱い試合が始まった。
海人くんが皐月にパスをして、ゴールへ向かう。
シュート。ピーーーーッ。
ものの数秒で得点が入った。
「すごい!皐月くん本気だね!」
なんてはしゃいでる美羽の横で、そろそろ限界を迎えながらも拍手をする。
それから、接戦が続いて_______
19ー19
同点になって、あと2点で優勝が決まる時。
フラッ。
体がフラッとした私は、
ピーーーーッ。スリーポイントで22ー19でD組勝利!
「雫ーー!勝っ「キャーーッ」
皐月の言葉も聞こえなくて、倒れたのだった。