あの頃、キミが全てだった。



皐月たち勝ったのかな?


もし、勝ったのならなにを言おうとしてたんだろう。


皐月のことだから、また冗談を言ってくるのかな?



私は、今日負けても勝っても今日は、皐月に

本当の気持ちを言いたかったのに………



「はぁ、本当なにやってんだろう、あたし…寝ようかな…」



トントンッ。



「はい…」


ガチャッ。


「お母さんつぎはどした…って、えええええ!!!!」


「雫声でかいって!」

「だって………」



それもそうでしょ?来るはずのない皐月が今目の前にいるんだから………



こんな姿見せたくなかったのに…


「美羽ちゃんに頼んで連れてきてもらった!」


そんなあたしの気持ちと裏腹に嬉しそうに話す皐月。
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