あの頃、キミが全てだった。
そんなあたしの視線を感じてか、
目をこちらに向けると、ニコッと微笑んでくれて、
「そうとなれば、楽しもうぜ!雫!」
柔らかな笑みを私に向ける。
「もちろん!楽しもう!」
私も同じように皐月に微笑んだ。
「雫!今度の土曜日11時に駅に集合な」
「わかった」
海人くんとやりとりをしながら教えてくれる皐月は、結局
コンビニまで一緒に行ってくれて、お家まで送ってくれたのだった。