あの頃、キミが全てだった。



「夏が終われば、みんな受験とか就職活動とかもっと活発的になるよなぁ」



そう手を上に上げながら呟く皐月に、



「そうだね…なんか青春ってあっという間だよね…」


そう言って、悲しくなっていると、



「ごめん、でも、まだまだ時間はあるんだしさ、楽しもう!JKライフをさ!」



なんて、イタズラっぽく言ってくる皐月に、



「あのねー、私が1番最初の頃に言ったセリフまだ覚えてないでよ…「いやだって、雫のことはちゃんと全部覚えてるから」




そう言う皐月の表情に目を奪われる。






その言葉を言うときの皐月は、いつだって真剣に言うから。




それは、どう言う思いで…?





「皐月……プールだけじゃなくて、夏にまた会えたりするの?」





「え?会ってくれんの?」
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