あの頃、キミが全てだった。


いつもと違う反応に困る。



「はは、なにそのマヌケな顔、そんな顔してると置いて行くよー」


「え?どこ行くのー?」


「着いてからのお楽しみ!」



そう言う、皐月の横に行き大人しく着いて行く。





春風がいつもより暖かく私たちを包み込んでくれてる気がした。





**





「わ!ハンバーガー屋さんだ!!」

私が前から気になっていたお店に着いて目を輝かせる。



「分かった?前言ってたのちらっと聞こえたから」


「すごいね」


「そりゃ、どーも。入ってみよ!」
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