あの頃、キミが全てだった。
いつもと違う反応に困る。
「はは、なにそのマヌケな顔、そんな顔してると置いて行くよー」
「え?どこ行くのー?」
「着いてからのお楽しみ!」
そう言う、皐月の横に行き大人しく着いて行く。
春風がいつもより暖かく私たちを包み込んでくれてる気がした。
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「わ!ハンバーガー屋さんだ!!」
私が前から気になっていたお店に着いて目を輝かせる。
「分かった?前言ってたのちらっと聞こえたから」
「すごいね」
「そりゃ、どーも。入ってみよ!」