あの頃、キミが全てだった。


「そうだと良いけどなぁ」


「それよりさ、これ美味しいから食べてみ?」



また、気づかない間にも、そう言ってくる皐月




これは間接キスになるよ?いいの?

断ると、逆に変に思われるのかな………?





そう思ってる間にも、無邪気な微笑みでバーガーを出してくる皐月。



パクッ。



勢いでパクりと食べると
 

「んーー!!肉汁がジュワッって出てきてソースと絡んでとってもうますぎる!!」


「でしょ?ずっと食べたそうにしてたから」



ええ?そう見えてたの?恥ずかしい!



「食いしん坊でごめん………」

反省してると、



「ははは、嘘だよ、騙され過ぎでしょ、おっかしい!」


「ちょっと、また騙したの!」


「ごめんって、俺が背徳バーガー食べたかったから、そういえば食べれるかなって思っちゃって」


「なんだ、それならそう言ってよ、はい!」



「お、やった!」



「あー!そんなに食べないでよ!私のバーガーがあと一口しか………」

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