あの頃、キミが全てだった。


「うんめぇ」


その笑顔で何も言えなくなった。



そんなに美味しそうな顔をしてニコニコしてる皐月があまりにも可愛く感じて、



「もう、しょうがないな〜、全部あげる」


そう言えば、目を輝かせながら、


「サンキュ、今度なんか奢る」


そう言って、すぐにパクりと食べてしまった。




本当に食べたかったんだなぁ。


でも、皐月と来れてなんだかんだ良かった!


そう思いながら窓を眺めていると、



「トイレ行ってくるから待ってて」


そう言って去って行った皐月は、思ったよりも早く帰ってきて、
< 21 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop