あの頃、キミが全てだった。
気を取り直して、掲示板を目にする、
「あ、あった!」
ーー1-D。
荻野 雫
ここの学校は、3年間変わらない為。
1年生で同じメンバーのまま3年間過ごすスタイルなのだ。
気持ちを落ち着かせながらも、私のクラスへと向かった。
ガラガラッ。
「あ、雫ちゃん!今年も一緒だよ!」
「おはよー、美羽!高校もよろしくね」
ドアを開けるとすぐにやって来たのは、中学からの親友の松浦 美羽。
フワフワしていて私の癒しのエンジェルなのだ。
「も、もちろんだよ!」
この笑顔で私もやられるんだからみんなもイチコロだな。
美羽ってばとってもかわいいんだから!
目がハートな私の方に、
トントン。