あの頃、キミが全てだった。
「みんなー!」「どこにいるのー?」「私はここだよー!!」「美羽!!」
どんなに叫んでも、大きく手を振っても、3人が姿を見せることはなくて…
歩こうとするも、人混みに流されてうまく歩けなくて、
自業自得だと痛感しては、涙が出そうになるのを堪える。
みんなは、どうしてるんだろう、、
皐月は??
皐月に会いたい…
会いたいよ……
「皐月…」
せっかく大好きな人達と楽しく回れると思っていたのに…
思い出を作れると思ったのに………
このままじゃなにもないまま終わっていくのかな……
ウロウロするよりかは、止まって待っていた方が良いと思った私は、しばらく近くにあった木の下のベンチに座って待っていた。
チラッと近くの時計を見ると、もうすぐはぐれて40分が立とうとしていた。
「もう帰ろうかな………皐月と花火見たかったな………」
そう呟いて、一歩踏み出した時、