あの頃、キミが全てだった。


ピピピッ。

「よし、完了」


交換した私達は、


よろしくお願いします。のスタンプを送り合って、


「これでもう安心だな」


「ちょっと、子供扱いしないでよ」


そんなやりとりをしていると!



「あ、いたいた!」

「雫ちゃん!ごめんね…」


2人の元へと帰って来た。



心配している2人に私も、


「色々とご迷惑をおかけしました。ごめんなさい。」


お辞儀をしながら謝る私を見て、



「本当無事で良かった」
「雫ちゃん、私が居ながらこちらこそごめんだよ〜」



「もうみんな大好き~!!」



そう言いながら美羽に抱きつけば、海人くんも軽く抱きついて来て、みんなで泣いていた。




その少し後ろの離れたところで、私たちを見ている皐月と目があって、優しく微笑んだ皐月にピースサインを送れば、



ヒューーードンッドドン。


花火が夜空いっぱいに広がっていく。



「うわぁ、とっても綺麗……」
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