あの頃、キミが全てだった。

体育祭☻




「みなさん!聞いてください!待ちに待った、体育祭が開催されます、そこで僕たち体育委員は種目を決めていきたいと思います!」



この言葉で、私達にとっては、初めての体育祭なのだ!


だから、俄然やる気が出てくる。



体を動かすことは昔から大好きだから、


「では、クジで種目を決めて行きたいと思います。」


「え?決められないの?!」


つい、大きな声でそう言葉にしていた私は、



慌てて口を押さえるも、みんなの注目のままになってしまった。



そんな中、


「やはり、自分たちで決めるとやりたい種目が固まってしまうためブロック別リレー以外は、クジで決めることになったので、宜しくお願いします。では、始めます!」



なるほど、そう言うことなのか、だとしたら、


綱引きとかタイヤ奪いとか玉入れとか、みんなで一つになれるものがいいなぁ。



「はい、次荻野」

あっという間に順番が回って来て、紙を一枚引く。



お願いします!!そう願いながら、目を瞑って紙を開き、目を開けると。


“借り物競争“


そう文字に書かれていた。



オーマイガーーーー。



ま、そう上手く行かないのが人生よね。

そう思ってもショックは隠しきれない。


それでも、何にしても全力で頑張らないと!
< 55 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop