あの頃、キミが全てだった。
「雫!!ファイト!!」
そう声が聞こえて後ろを振り向けば、大きく手を振って
エールを送ってくれる皐月がいて、
「私の活躍見ておいてね!!」
そう大きな声で皐月に届ける。
「せいぜいこけんなよ!」
そう冗談っぽく言う皐月に、
「任せて!」
そう言って前を向いて歩く。
絶対に勝つんだから!そう意気込んで、
順番を待つ。
クラスから1人ずつで最後はクラスから2人ずつで走ることになっていて、私と美羽は最後で走ることになっている。