あの頃、キミが全てだった。
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結果発表聞いて、一位だと分かると、雫と美羽ちゃんは、喜んで舞い上がっていて、少し2人と離れては、海人に聞く、
「な、気になったんだけど、雫のなんだったんだ?」
その一言で、
「あー?あれ?好きな人だったよ」
そう嬉しそうに言われて、少しムカついた俺は、
「良かったじゃん」
強がって放った言葉は、
「なんの話だよ」
急に困った顔を見せる海人に、
「海人のこと好きだったんだな」
そう言えば、真剣な顔をして、
「これ以上言うなよ………」
そう言った。
珍しく真面目な海人の顔色を伺うように
「なんで怒ってんの!」
なんて言えば、
「俺じゃねぇからだろ!!」
そう強く言った海人は、早速さにテントに戻っていく。
その背中を見つめながら、
「じゃ、誰なんだよ……」
そう呟いて拳を強く握った。