あの頃、キミが全てだった。



少し悲しくなった気持ちを押さえながら、

確かに、美羽は、小さくてかわいいのは事実だからと認めてしまう。




「私の大切な友達に手を出したら許さないんだから!」


「お?なになに、?女の子となに楽しそうに話してんだよ!」





チャラそうな声が聞こえてきて、思わず美羽を私の後ろに隠す、



「海人うるさい」


「仲間外れにすんなよ!」


「俺の幼馴染の檜山 海人」



そうダルそうに皐月から紹介されて安心した私は、美羽を隣に誘う。



「うっす」

そう挨拶をした、海人くんに、



「荻野です」
「松浦です」


私達は、そっけなく挨拶をする。



「なんか2人して俺に冷たくない?」

「ははは」

「なに笑ってんだよ、この〜」



2人がわちゃわちゃと楽しそうにしてるのが、微笑ましくなって気づけば一緒に笑ってた。
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